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外壁塗装で「養生」が欠かせないワケ、専門家が教えます!

外壁塗装で「養生」が欠かせないワケ、専門家が教えます! | 外壁塗装

外壁塗装を考えるとき、「養生」という言葉を耳にすると思います。本記事では、

  • そもそも養生って何?
  • なぜそんな手間をかけるの?

と感じている方に向けて、養生が必要な理由やそのメリット、さらには日常生活への影響まで詳しく解説していきます!

外壁塗装の流れ

  1. 近隣への挨拶
  2. 足場の設置
  3. 高圧洗浄
  4. 下地補修
  5. 養生 本記事の内容
  6. 塗装工程(下塗り・中塗り・上塗り)
  7. 点検・最終チェック
  8. 足場解体と清掃

一連の流れについては、下記記事で詳しく解説しています!

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外壁の劣化・汚れが気になり始めた方であっても、 外壁塗装ってどんな作業をするのか…? 工期はどのくらいかかるの…? このようなことに悩むのではではないでしょうか? そこで本記事では、外壁塗装の「一連の流れ・手順」をプロの塗装士が解説します! そもそも「外壁塗装」とは? 外壁塗装は、建物の外側を覆う大切な「コーティング」のようなものです。私たちの肌が日焼けしたり乾燥したりするように、建物の外壁も雨や日差し、風にさらされて徐々に傷んでいきます。 つまり私たちの身体が日々、皮膚によって外的要因から守られているように、家の内部構造を守ってくれるのが「外壁塗装(塗膜)の役割」なのです。 外壁塗装の役割については、こちらの記事をご覧ください! 外壁塗装の“一連の流れ”は8つ ここから具体的に、一連の流れについて詳しく見ていきましょう! 「外壁塗装って塗るだけでしょ」と思われがちですが、実は大まかに分類すると、 近隣への挨拶 足場の設置 高圧洗浄 下地補修 養生 塗装工程(下塗り・中塗り・上塗り) 点検・手直し(最終チェック) 足場解体と清掃 上のような8工程に分かれます。ここからはそれぞれ具体的に見ていきましょう! 1. 近隣へのご挨拶 まず大前提ですが、塗装をする前に「近隣住宅への挨拶と工事説明」が必須。 そもそも外壁塗装というのは、依頼者と業者だけの作業ではなく、例えば、足場を組む際の「騒音・振動」、近隣の建物への塗料の飛散など、実はトラブルになってしまうことも。 もちろん我々職人も、トラブルにならないよう最善を尽くすわけですが、特に隣接する住宅には丁寧な説明を心がけ、事前コミュニケーションをとることで、トラブルを事前する心掛けと思いやりが必要なのです。 2. 足場の設置(足場かけ) 次は「足場の設置」です。足場は頑丈な単管パイプとクランプで建物をぐるっと囲むように組み立てます。こちらもご挨拶と同様に軽視されがちですが、まず従業員の安全や塗装の品質のためには不可欠な工程です。 また、足場を設置するとメッシュシートで覆うことができるため、塗料の飛散も防止することにも繋がります。 職人・施主・近隣の方までトラブルなく施工を完結するためには重要な工程というわけですね! 足場設置についてはこちらの記事で詳しく解説しています! 3. 高圧洗浄 いよいよ具体的な施工に入りますが、まずは高圧洗浄機をつかって、外壁の汚れや劣化した塗膜を高圧洗浄で除去します。 これは新しい塗料を密着しやすくするもので、特にサイディングの目地や手すり、配管回りなどの汚れがたまりやすい箇所は入念に洗浄します。 塗料を塗り重ねる前に“まっさらな状態”に戻すことで、その後の塗膜の質がぐっと上がります! 高圧洗浄についてはこちらの記事で詳しく解説しています! 4. 下地処理(補修) 外壁が綺麗になったら、次は塗膜や汚れで隠れていた「下地の状態」を見極めます。 具体的には、クラックやコーキングの劣化、シーリング材の破損などの劣化症状を見つけ、一つ一つ丁寧に補修を行います。 綺麗な塗膜は均一な下地があってこそ。ここでは塗料こそ使いませんが、下地の補修によって施工結果が大きく変わります。 5. 養生 忘れてはいけないのが塗装の前の「養生」です。 塗料が周りに飛散することを防ぐための準備工程ですが、丁寧な作業が求められます。 養生テープとマスカーを組み合わせ、時には専用の保護材を使って窓やドア、エアコンの室外機、植栽、場合によってはお隣の植栽や車など飛散のリスクがある箇所は徹底的に保護します。 近隣へのご挨拶と同様に、施工中のトラブルを避けるためには不可欠な工程となります。 6. 塗装工程(下塗り・中塗り・上塗り) いよいよ「塗装」ですが、塗装には下塗り、中塗、上塗りの3回に分けて実施します。 下塗りは密着性を高めるプライマー的な役割を果たし、中塗りは塗膜を厚くして保護性を高め、上塗りでは美しい仕上がりと耐候性を実現します。 色むらが出ないよう、各工程の間には十分な乾燥時間を設け、一面ごとに塗り継ぎのタイミングを慎重に見極めていきます。 7. 点検・手直し(最終チェック) 塗装完了後は塗り残しやムラ、タレなどの不具合がないか細かく点検します。 均一で美しい仕上がりで受け渡すためにも、足場から降りてみたり、敷地外から見てみたり、時間を変えたりと複数回チェックします。 各所の仕上がりを確認し、必要に応じて追加の補修も行います。 Point:最終チェックは施主(依頼者)の方も一緒に! ここまでの工程は基本的に業者にお任せすることができますが、最終チェックだけは業者の説明を受けながら仕上がりを一緒に確認してください。 万が一、足場を解体してしまった後や業者が引き上げてしまった後に不具合が見つかった場合には手直しに追加費用がかかったりとトラブルに発展しかねません。 もし仮に業者から最終点検について声がかからないという場合は、今後のためにも施主の皆さんから「最終確認は立ち会わせてください」とお声がけください! 8. 足場解体と清掃 ここまですべての作業が完了したら、足場を解体し、周辺の清掃を実施します。 特に養生材の細かいゴミが残りやすく、気持ちよく施工を完了させるためにも工事で使用した資材や器具を撤去し、敷地内をきれいに整えます。 工事の記録写真や完成写真をお客様にお渡しし、最後に近隣の方々へお礼のご挨拶を行い、工事の完了となります。 外壁塗装は計画的な準備と施工が大切! 外壁塗装は、建物を長く美しく保つための重要な工事です。 ご紹介した8つの工程からもわかるように、単に塗料を塗るだけではなく、入念な下準備から丁寧な仕上げまで、それぞれの段階で細やかな配慮と専門的な技術が必要となります。 当社では、これまで40年以上の経験をふまえて、施工の品質はもちろん、トラブル防止を重視した丁寧な施工を行っています。 塗装前の地域へのご挨拶はもちろん、100%自社施工だからこそできる「自社施工物件のツアー」も行っておりますので、ご自宅の外壁に不安な点があれば、ぜひお気軽にご相談ください! >無料ご相談はこちらから!

そもそも「養生」って何?

まず養生とは、外壁塗装の際に「塗装しない部分を保護する作業」のこと。

たとえば、窓ガラスやドア、庭の植物、エアコンの室外機などに塗料や水が付かないように、ビニールシートやマスキングテープで覆う工程を指します。

使う道具は状況によって異なりますが、一般的にはビニールシート、マスキングテープ、場合によっては風通しを確保するメッシュシートなどが登場します。

これらは、塗装作業をスムーズに進めるための「縁の下の力持ち」となります。その理由をさらに詳しく見ていきましょう。

外壁塗装で養生が必要なワケ

ではなぜ養生が欠かせないのか、具体的な理由を2つ挙げて解説します。

理由1: 「塗料の飛散」を防ぐため

まず一番大きな理由ですが、外壁塗装では高圧洗浄で汚れを落としたり、ローラーやスプレーで塗料を塗ったりします。

このとき、水や塗料が風に乗って飛び散る可能性はゼロではありません。もし養生を怠ると、隣の壁に塗料が付いてしまうことも。

特にスプレー塗装の場合、細かい塗料の粒が遠くまで飛ぶこともあります。そのため養生をしっかり行うことで、これらのリスクを大幅に減らせるというわけです。

理由2: “境目”までキレイに塗装するため

塗装の仕上がりは見た目が命。特に窓枠や軒天との境界線がガタガタだと、「これ、プロに頼んだの?」とがっかりしてしまいますよね。

養生を丁寧に行うことで、塗料がはみ出すのを防ぎ、シャープで美しいラインを実現できます。

たとえば、窓枠にマスキングテープを貼れば、ガラスに塗料が付かず、塗装後もキレイで美しい状態になります。プロの仕事はこういう細部で差がつくもの。養生は見た目の満足度を高める重要なステップというわけです。

職人が回答! 『私たちの“塗装効率化”にもなっています』

ここからは裏話ではありますが、私たち「職人側」のメリットもご紹介します。

まずは養生を行うことで、格段に“作業効率”が上がります。

職人が「塗料が飛び散るかもだから慎重に…」と気にしながらの作業よりも、当然養生で保護されている方が塗装のスピード・質が向上します。特に大きな家や複雑な形状の建物では、この効果は大きいですね。

次に「後片付けの手間が減る」こと。養生なしだと、飛び散った塗料を拭き取るのに何時間もかかる場合がありますが、事前に養生しておけば、シートを剥がすだけで終わり。つまりは「お客様の家からの撤去作業」も早くなります。

このように我々塗装職人の助けにもなっており、巡り廻ってお客様のためでもあるのが「養生」だというわけです。

よくある質問:「養生中の生活」はどうなるの?

質問1 : 養生で「窓が開けられない期間」はありますか?

通常、外壁塗装の全工程は10〜14日程度。そのうち養生が必要なのは、高圧洗浄と塗装の期間で【6〜8日程度】が目安です。この間、窓はビニールなどで覆われるので開けられません。

この期間はお客様にはご不便おかけしますが、換気はエアコンや換気扇を活用いただくことを推奨しています。

質問2 : 洗濯物はどうべきですか?

結論、「室内干し」を推奨しています。

これは養生だけでなく、塗装時すべてに共通しますが、塗装中は塗料の色だけでなく「匂い」なども付着してしまう恐れがありますので、部屋干しやコインランドリーの活用をお願いしています。

この辺りも、事前お打ち合わせ時にしっかりとご案内させていただきますので、もし「先輩施主はどうしているのか…?」と感じている方もご安心ください!

養生の費用はどのくらい?

ここからは養生作業の費用感の目安と、見積りでチェックすべきポイントをお伝えします!

養生費用の相場:「30坪で4〜6万円」程度!

養生の費用は、家の大きさや形状で変わりますが、1㎡あたり250〜500円が相場で、30坪の標準的な戸建てなら、4〜6万円が一般的です。

見積りでは「養生費一式」とまとめて書かれていることが多いですが、具体的な㎡数や単価を聞いておくようにしましょう。

まとめ:養生は外壁塗装の成功のカギ!

本記事では「養生」の大切さについて解説しましたが、当然、養生は外壁塗装における「作業の一部」でしかありません。

当社では、これまで40年以上の経験をふまえて、飛散防止の養生はもちろん、トラブル防止を重視した丁寧な施工を行っています。

塗装前の地域へのご挨拶はもちろん、100%自社施工だからこそできる「自社施工物件のツアー」も行っておりますので、ご自宅の外壁に不安な点があれば、ぜひお気軽にご相談ください!

養生の工程しっかり理解できたら、次点作業の「塗装工程(下塗り・中塗り・上塗り)」についても勉強しておきましょう!

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外壁塗装は「ただ塗るだけ」と思われがちですが、実は塗装作業においても3回塗り、4回塗りなど、さまざまな方法があるのを知っていますか? 本記事では外壁塗装の塗装作業、特に「下塗り・中塗り・上塗り」の違いについて詳しく解説していきます! 外壁塗装の流れ 近隣への挨拶 足場の設置 高圧洗浄 下地補修 養生 塗装工程(下塗り・中塗り・上塗り) 本記事の内容 点検・最終チェック 足場解体と清掃 一連の流れについては、下記記事で詳しく解説しています! そもそも「3回塗り」って何? まず、3回塗りとは何かを簡単に整理しましょう。外壁塗装の3回塗りとは、次の3つのステップを指します。 下塗り:壁と塗料をくっつけるための「土台作り」 中塗り: 塗膜に「厚み」を持たせて、耐久性をアップ 上塗り: 見た目を美しく仕上げ、長持ちさせる最終仕上げ この3ステップが、外壁塗装ひいては「3回塗り」の基本的な流れです。 イメージとしては、家を雨や風から守る「鎧」を少しずつ丁寧に作っていく感じですね。でもなぜこんな手間をかける必要があるのか。次で詳しく解説していきます。 3回塗りの理由:外壁を「美しく+強く」するため 外壁塗装に「3回塗り」が必要な理由は、ズバリ「家の外壁を長く、美しく、強く保つため」です。 それぞれの工程がどんな役割を果たすのか、具体的に見ていきます。 下塗りの役割 : 丈夫な“土台”をつくる 下塗りは外壁の素材(コンクリートやモルタル、サイディングなど)に、塗料がしっかりくっつくようにする接着剤をつくるようなものです。 例えば、古い外壁だと表面がボロボロだったり、吸い込みが激しかったりしますよね。下塗りをすることで、それを整えて、次の塗料がムラなく乗る土台を作ります。 もし下塗りを省くとどうなる? 塗料が壁に密着せず、数年でポロポロ剥がれてしまうことも。 実際、ちゃんとした下塗りをしていないと、3〜5年で塗り直しが必要になるケースもあるんです。防水性を高める効果もあるので、まず「下塗り」は絶対に欠かせません。 中塗りの役割 : 厚みで守る 次に中塗り。これは、塗膜に厚みを持たせて、外壁をしっかり保護する工程です。 外壁は毎日、紫外線や雨、風にさらされていますよね。それらから守るためには、ある程度の「膜の厚さ」が必要なんです。 中塗りを入れることで「塗料が薄すぎてすぐ劣化してしまった…」という不具合を防ぎます。 上塗りの役割 : 「長持ちする美しさ」に整える 最後の上塗りは、見た目を美しく整えると同時に、保護の仕上げをする工程です。 中塗りと同じ塗料を使うことが多いですが、これで色ムラをなくし、ツヤや質感を整えます。さらに、紫外線や雨に対するバリアを強化する役割も。いわば外壁の「最終防衛線」ですね。 この3回塗りのおかげで、外壁塗装は10〜15年、場合によっては20年近く持つようになるわけです。 逆に、1回や2回だと、5年くらいで色あせや剥がれが出てくる可能性が高いです。 よくある質問 : 「2回塗り」では不十分ですか? よく「2回塗りでもいいんじゃない?」とご質問をいただきます。 結論、2回だと厚みが足りず、耐久性が落ちてしまいます。例えば、塗料メーカーが「膜厚30ミクロン以上」と推奨している場合、1回塗りだと15ミクロンくらいしかつかないこともあります。 つまり中塗り・上塗りまで加えることで、しっかり基準をクリアできる強い外壁になるわけです。 実は3回塗ってない!?「手抜き業者」の見分け方! 「3回塗りが大事なのはわかったけど、本当に3回塗ってくれるか不安…」という声も多くいただきます。 実際のところ「3回塗り」とうたっていても、手抜きをする業者がいるのも事実。ここでは、そんな落とし穴を見抜くポイントをご紹介します! まずは「見積もり表記」をチェックしよう! まず、見積書に「下塗り」「中塗り」「上塗り」が明記されているか確認しましょう。 ただ「塗装工事一式」とだけ書かれている場合は注意が必要。具体的に何をするのか、どんな塗料を使うのか聞いてみて、本当に複数回塗りしてくれているのかをチェックしましょう。 見積もりの「塗料の使用量」に注目しよう! 塗料の缶数や使用量も大事なヒントです。 例えば、30坪の家で外壁塗装をするなら、一般的に塗料は20〜30リットルくらい必要。なのに見積もりに「10リットル」とか書いてあったら、「それで3回塗れるの?」と質問するのも有効です。 塗料の量が少なすぎる場合「薄塗り(塗料節約)or 回数を減らし」の可能性があります。 可能なら「現場確認」を! 可能なら、工事中にちょこっと見に行ってみるのもおすすめ。 下塗りが終わった段階で色が違うはずなので、「これが下塗りですか?」と聞いてみるのもいいですね。正直な業者なら、ちゃんと説明してくれるはずです。 手抜きを防ぐには、信頼できる業者を選ぶのが一番。実際に依頼する前に、口コミや過去の実績をチェックするのも手抜き業者回避に繋がります! まとめ:3回塗りは外壁を守るための投資! ここまで読んで、「3回塗りってやっぱり大事なんだな」と感じてもらえたでしょうか。 ただし本記事でも紹介した通り「業者選び」もひとつのカギ。見積もりや現場で「本当に3回塗ってくれるか」をしっかり確認すようにしましょう。 当社では、これまで40年以上の経験をふまえて、3回塗りの実施はもちろん、トラブル防止を重視した丁寧な施工を行っています。 塗装前の地域へのご挨拶はもちろん、100%自社施工だからこそできる「自社施工物件のツアー」も行っておりますので、ご自宅の外壁に不安な点があれば、ぜひお気軽にご相談ください! 外壁塗装が終わったら「最終点検(施主チェック)」も忘れずに実施してください!

この記事を書いた人
外壁塗装で「養生」が欠かせないワケ、専門家が教えます! | 外壁塗装
田村 正人(たむら まさと)

タムラ塗装 代表取締役社長 / 職人歴10年 / 一級塗装技能士保有
高校を卒業と共に外壁塗装業界へ。先代(親方)のようにいつも「お客さまに喜んでもらえる会社をつくる」をモットーに、お客様はもちろん、一緒に働く仲間や家族に対して思いやりを持って過ごせる会社を目指す。

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