足場費用が高い理由とは？外壁塗装に必要な足場について

外壁塗装を依頼すると、見積もりの中に必ず「足場費用」が含まれています。
しかし、この足場費用が意外と高額で、「本当に必要なのか？」「なぜこんなに高いのか？」と疑問に思う方も少なくありません。
今回は、足場の役割やその費用がかかる理由、足場を使うメリットについて詳しくご紹介します。

足場は、外壁塗装を行う際に職人さんが安全かつ効率的に作業できるように設置される仮設構造物です。具体的には、以下の役割を果たします。

• 安全確保：高所作業を安全に行うために必要不可欠。足場がなければ、職人が危険な状況で作業することになります。
• 品質向上：足場があることで、職人が安定した状態で作業でき、均一で丁寧な塗装が可能。塗りムラや手抜きがなく、仕上がりが格段に良くなります。
• 効率アップ：安定した足場があることで、スムーズに作業が進むため、工期の短縮にも繋がります。

足場を設置しないと、作業の効率が下がり、仕上がりにも悪影響を及ぼすため、足場は塗装作業において不可欠な設備です。

では、足場費用がなぜ高額になるのでしょうか？いくつかの要因が関係しています。

(1) 足場設置と解体の手間
足場を組み立てるためには、専門の職人が複数名で作業を行います。これは非常に手間と時間がかかる作業です。塗装が終わった後も、解体するために再び職人が必要になります。設置と解体を含めた人件費が費用の大部分を占めます。

(2) 足場材のコスト
足場材には頑丈で耐久性のある資材が使われます。安全基準をクリアした高品質な足場材は、それ自体が高価です。業者は足場材を保管し、定期的なメンテナンスも行うため、そのコストが加算されます。

(3) 足場の広さと高さ
足場費用は、建物の大きさや高さに比例して増加します。2階建ての住宅と3階建ての住宅では、足場の設置にかかる労力や足場材の量が異なり、それに応じて費用も高くなります。また、建物の形状が複雑であればあるほど、足場の組み立てに時間と資材が必要になるため、費用も高くなります。

(4) 足場の設置条件
家が密集した地域や、敷地が狭い場所では、足場の設置が難しく、時間がかかる場合があります。このような特殊な条件下では、足場の設置費用が高くなることがあります。

足場費用は、地域や業者によって異なりますが、一般的には1㎡あたり700円〜1,500円が相場です。例えば、外壁の面積が200㎡の場合、足場費用は14万円〜30万円程度となります。この費用が高く感じる方も多いかもしれませんが、安全性と品質を確保するために必要な投資と考えるべきです。

足場費用を抑える方法はあまり多くはありませんが、以下のような選択肢があります。

• 一度にまとめて工事をする：外壁塗装と同時に、屋根塗装や雨どいの修理など、他の修繕作業を行うと、足場を複数回設置する必要がなくなり、コスト削減になります。
• 近隣の工事とタイミングを合わせる：同じ時期に近隣の家でも足場を設置する場合、業者によっては足場費用を割引してくれることがあります。

ただし、費用を抑えるために安全性を犠牲にしたり、手抜きをされるリスクがあるので、あまりに安い見積もりには注意が必要です。

「足場なしで作業をしてもらえないか？」という質問もよくありますが、足場なしでの作業は、安全性や仕上がりの品質に大きな影響を及ぼします。
特に高所作業では安全基準が厳しく、無理な作業は事故の原因となり得ます。

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