2024.11.15
投稿日:2024.08.30
外壁塗装の【艶あり・艶なし】選び方のポイント!
外壁塗装をする際に、仕上がりの「艶(つや)」をどうするか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
艶の有無によって建物の外観が大きく変わり、耐久性やメンテナンス性にも影響を与えます。
「艶あり」と「艶なし」の塗装それぞれの特徴やメリット・デメリット、選び方のポイントについて詳しく解説します。
艶あり塗装と艶なし塗装とは?
外壁塗装の「艶」とは、塗装面の光沢度合いを指します。塗料に含まれる樹脂の量や種類によって、光沢の程度が異なります。「艶あり」は塗装面に光沢があり光を反射するタイプ、「艶なし」は光沢を抑えたマットな仕上がりになるタイプです。
・艶の種類
塗料の艶には、主に次の5つの種類があります。
1. 艶あり(100%艶) 最も光沢が強く、ピカピカに輝く仕上がり。
2. 7分艶(70%艶) 艶ありよりも少し控えめな光沢で、落ち着いた輝きを持つ。
3. 5分艶(50%艶) 半艶とも呼ばれ、艶と艶なしの中間的な仕上がり。
4. 3分艶(30%艶) 艶なしに近いが、わずかな光沢を感じる程度の仕上がり。
5. 艶なし(0%艶) 完全に艶を消したマットな仕上がり。
・艶あり塗装の特徴
メリット
1. 耐汚染性が高い 艶あり塗装は表面が滑らかであるため、汚れや水垢が付きにくく、雨で汚れが流れ落ちやすい特徴があります。特に、雨が多い地域や汚れが気になる環境に適しています。
2. 防水性が高い 艶あり塗料は表面の密度が高く、水の侵入を防ぐ効果が期待できます。外壁の劣化を防ぎ、長期間にわたって建物を保護します。
3. 光沢が美しい 塗装面が光沢を持つため、住宅が新築のように輝きます。特に高級感や現代的な印象を与える効果があるため、スタイリッシュなデザインにしたい場合に適しています。
4. 耐久性が高い 紫外線や風雨に強く、耐久性に優れている塗料が多いです。塗装面が艶を持つことで、太陽光による劣化を防ぎ、長期間にわたって美しい外観を維持できます。
デメリット
1. 傷や汚れが目立ちやすい 艶があるため、塗装面に傷や汚れがつくと目立ちやすいです。特に光の反射が強い場所では、細かい傷や汚れが強調されることがあります。
2. 光の反射が気になる場合がある 光沢があると日光やライトの反射が強くなるため、眩しさを感じる場合があります。隣家との距離が近い場合や、日差しが強い場所では注意が必要です。
3. 周囲の景観に合わない場合がある 艶あり塗装は高級感や新しさを強調するため、周囲の住宅や建物のスタイルによっては浮いてしまうことがあります。景観に合わせた選択が重要です。
・艶なし塗装の特徴
メリット
1. 落ち着いた仕上がり 艶がないことで光の反射が抑えられ、建物全体が落ち着いた雰囲気に仕上がります。伝統的な和風の建物や、自然と調和したデザインに適しています。
2. 傷や汚れが目立ちにくい 艶がないことで表面の凹凸が見えにくく、傷や汚れが目立ちにくい特徴があります。汚れが付きやすい場所や、頻繁に清掃できない場所に適しています。
3. 周囲の景観に溶け込みやすい 艶なしの塗装は自然な風合いを持ち、周囲の景観に溶け込みやすいです。特に古い町並みや、自然環境に囲まれた場所では、景観を損なわずに美しく仕上げることができます。
4. 反射が少なく目に優しい 艶がないため、日光や車のライトなどの反射が少なく、目に優しい仕上がりです。隣家や通行人にとっても眩しさが少なく、快適な環境を提供します。
デメリット
1. 耐久性が劣る場合がある 艶なしの塗料は、表面が艶あり塗料に比べて滑らかではないため、汚れや水を弾く効果が低くなることがあります。そのため、耐候性が低く、劣化が早いことがあります。
2. 汚れが落ちにくい場合がある 艶がない分、表面に凹凸があるため、汚れが付着しやすく落ちにくい場合があります。特に、雨が多い地域や風による砂埃が多い場所では注意が必要です。
3. 仕上がりにムラが出やすい 艶なし塗装は、塗料の乾燥速度が速いため、塗りムラが出やすいことがあります。施工業者の技術力によって仕上がりに差が出ることがあるため、業者選びが重要です。
・まとめ
外壁塗装における「艶あり」と「艶なし」は、それぞれに特徴があり、メリットとデメリットがあります。
建物のデザインやメンテナンス性、立地環境に合わせて最適な選択をすることが重要です。
艶の選び方を間違えないためにも、専門業者と相談しながら、自分の理想の仕上がりを目指しましょう。