塗料選びは「2つ」抑えればOK!プロが教えない外壁塗装の考え方を大公開!

外壁塗装の塗料選び、本当にたくさんの種類があって「一体どれを選べばいいの?」と悩んでしまいますよね。インターネットで調べれば調べるほど、専門用語や様々な意見が出てきて、かえって混乱してしまう方もいらっしゃるかもしれません。

でも、もしその「塗料の種類を一つひとつ調べる」ということが遠回りになっているとしたら…?

後悔しないために本当に大切なのは、たくさんの種類を覚えることではありません。「この先、この家でどんな暮らしをしたいか」という、お家の未来に合った“ものさし”を持つことが大切です。

本記事では、私たち株式会社タムラ塗装が、40年以上、4,000件以上の現場で培ってきた経験から、情報に振り回されないための塗料選びの「考え方」をご紹介します!

この記事でわかること
  • 塗料には「3つの属性」がある!
  • グレードごとの特徴と価格・寿命の比較
  • 後悔しないための塗料の選び方
  • タムラ塗装が標準仕様で使う塗料とその理由

塗料は“属性分け”できること、知ってますか?

グレードが高いほど価格も高くて良い塗料。きっとそんな話を聞いたことがあると思います。ではその「グレード」って何を基準に決まるか知ってますか?

まずは具体的な塗料の紹介の前に、基本となる「3つの属性」について解説します。

①:「含有成分」の違い(有機塗料 or 無機塗料)

実は塗料はその主成分が「有機物」か「無機物」かによって大きく2つに分けられます。

 

有機塗料

無機塗料

主成分

アクリル・シリコンなど(炭素を含む)

石やガラスなど(炭素を含まない)

特徴

塗膜がしなやかで、ひび割れに強い

紫外線に非常に強く、長持ちする

弱点

紫外線で徐々に劣化していく

塗膜が硬く、高価になりがち

一般の戸建て住宅では、しなやかで扱いやすい「有機塗料」が主流です。

無機塗料は非常に長持ちしますが、価格が高いことと、塗膜が硬い分ひび割れを起こす可能性があります。そのため、特に木造住宅が多い日本では、柔軟性がありコストバランスにも優れた有機塗料が、大切なお住まいを守るための現実的な選択肢として広く採用されています。ただやはり無機塗料は高い分、機能性が段違いなんです…。

この辺りの「無機塗料の凄さ」については別記事にまとめましたので、ぜひご覧ください。

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② :性質の違い(水性 or 油性)

塗料を薄める際に何を使うかで、「水性」と「油性(溶剤系)」に分かれます。

 

水性塗料

油性塗料(溶剤系)

薄めるもの

シンナーなどの有機溶剤

特徴

臭いが少なく、環境に優しい

密着性や耐久性に優れる

弱点

油性に比べると性能はやや劣る

特有の強い臭いが発生する

現在、住宅街での塗装では臭いが少なく環境に配慮した「水性塗料」が主流です。当社が主に塗装する足立区・荒川区では体感9割のお客様が水性を選ばれる印象ですね。

ただし雨戸や破風板(はふいた)といった鉄部など、下地の状態や素材によっては、より密着性の高い油性塗料の方が適している場合もあります。こうした適材適所の判断が、塗装を長持ちさせるための重要なポイントです。

今や主流となった水性塗料についても別記事でまとめています!

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③ :作り方の違い(1液型 or 2液型)

「作り方ってどういうこと…?」と思うかもしれませんが、塗料にはそのまま使える「1液型」と、主剤+硬化剤を混ぜて使う「2液型」があります。

 

1液型

2液型

使い方

缶を開けてそのまま使える

主剤と硬化剤を混ぜて使う

特徴

手軽で扱いやすい

化学反応で強固な塗膜を作る

弱点

2液型に比べると耐久性で劣る

混ぜる手間と知識が必要

手軽な1液型も性能が向上していますが、一般的に耐久性では「2液型」に分があると言われています。これは、主剤と硬化剤を混ぜて化学反応させることで、より強固な塗膜を形成できるためです。

もちろん1液型にも優れた製品はありますが、私たちタムラ塗装では、より確実な性能をお届けしたいという想いから、原則として2液型塗料を標準として採用した丁寧な施工を心がけています。

お客様に決めていただきたいのは「含有成分」です!

そろそろ混乱してきてしまったのではないでしょうか。(笑)

結論をまとめますと、お客様側にご選択いただきたい部分は①の「含有成分」です。

というのも含有成分によって、塗料の耐用年数や性質が大きく変わります。また塗料の金額、つまり塗装代が変わる要因もこの「含有成分」の内容です。そのため業者からもし「どんな塗料にしますか〜?」と聞かれた場合は、この含有成分のことを踏まえて相談するようにしてください。

もちろんタムラ塗装では、ざっくりとしたお客様からのご要望をもとに最適な塗料を提案しますのでお気軽にご相談ください。

価格と寿命で比べる!塗料のグレード一覧表

基本が分かったところで、ここからが本題です。外壁塗装の費用と、次の塗り替えまでの期間を大きく左右するのが、塗料の「グレード」。主成分となる樹脂の種類によって、グレードが分かれています。

下の表で、それぞれの違いを一気に見ていきましょう。特に「耐久年数」と「費用」のバランスに注目してみてください。

グレード

耐久年数(目安)

費用相場(/㎡)

特徴・こんな方におすすめ

アクリル

5~8年

1,500~2,000円

【安価だが短命】現在、外壁全体への使用は稀。ごく短期的な用途に。

ウレタン

8~10年

1,800~2,500円

【付帯部向け】雨樋や手すりなど、部分的な塗装に使われることが多い。

シリコン

10~15年

2,500~3,500円

【一昔前の定番】まずは10年」と考える場合の、かつての標準的な選択肢。

ラジカル制御型シリコン

12~16年

2,800~4,000円

【現在の主流】10~15年スパンで、費用も品質もバランス良く考えたい堅実派のあなたへ。

フッ素

15~20年

3,500~4,800円

【高耐久】光沢が長持ちし、汚れにくいのが特長。美観を長く保ちたい方に。

無機

20~25年

4,500~5,500円

【最高峰の耐久性】非常に硬い塗膜で家を守る、究極の選択肢の一つ。

ラジカル制御型無機

20~25年+α

5,000~6,000円

【次世代の最高峰】この先20年以上、塗り替えの心配なく暮らしたい、長期目線の方へ。

表を見ると、技術の進化で「お得な選択肢」が変わってきたことがお分かりいただけるかと思います。

一昔前までは「シリコン塗料」が定番でした。しかし、塗膜の劣化原因を抑える「ラジカル制御」という技術が登場し、シリコンにこの技術をプラスした「ラジカル制御型シリコン塗料」が、シリコン並みの価格でより長持ちする、現在の新たなスタンダードとなったのです。

さらに、最高峰グレードである「無機塗料」にもラジカル制御技術を掛け合わせた「ラジカル制御型無機塗料」は、長期的な視点で塗り替え回数を減らし、生涯コストを抑えたいと考える方にとって、頼れる選択肢になります。

【タムラ塗装の結論】塗料は「何年住みたいか」で選ぶ

ここからが、私たちタムラ塗装の「結論」です。様々な選択肢がある中で、私たちが40年以上の経験と4,000件を超える施工実績を経て、自信を持ってご提案している「2つのプラン」についてお話しします。

お客様の未来から考える「15年プラン」と「25年プラン」

数ある塗料の中から、私たちタムラ塗装では、現在の標準仕様として、お客様のご要望に合わせて選べる2つのプランをご用意しています。

  1. コスパで選ぶ15年プラン【ラジカル制御型シリコン】
  2. 生涯コストで選ぶ25年プラン【ラジカル制御型無機】

「なぜ、この2つなのか?」

それは、どちらも「ラジカル制御」という塗膜の劣化を防ぐ最新技術をベースにしながら、お客様の「この家に、あと何年くらい安心して住み続けたいか」という、最も大切なご要望に、明確にお応えできるからです。

① 約15年の安心とコスパを両立する「ラジカル制御型シリコン」

「10年後くらいには、またメンテナンスが必要になるかもしれない。でも、今回の費用はできるだけ抑えつつ、確かな品質の塗装をしておきたい」

そんなご要望に、まさしく「黄金バランス」でお応えできるのが、ラジカル制御型シリコン塗料です。価格は従来のシリコン塗料とほとんど変わらないのに、期待できる耐久年数は12年〜16年。10年保証を付けても、まだ数年の「貯金」がある安心感があります。まさに、今の外壁塗装で最もコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。

【主に使用している塗料】

エスケープレミアムシリコン

② 20年以上の安心で生涯コストを抑える「ラジカル制御型無機」

「子どもも独立したし、これからの人生で、もう塗装の心配はしたくない」

「初期費用はかかっても、生涯の塗り替え回数を減らす方が合理的だ」

そんな、20年先を見据えた長期的な安心を最優先されるお客様には、ラジカル制御型無機塗料が最適です。最高峰グレードの「無機塗料」に「ラジカル制御技術」を掛け合わせることで、20年〜25年という非常に長い期間、大切なお住まいを守り続けます。足場代のかかる塗り替え回数を減らせるため、長期的に見れば経済的、という考え方です。

【主に使用している塗料】

エスケープレミアム 無機

「遮熱」や「フッ素」など、特別な機能をご希望の方へ

この2つのプランが私たちの自信の軸ですが、お客様のご要望は十人十色です。

「夏の2階の部屋が暑いので、遮熱性能を重視したい」

「とにかくツヤを長く保ちたいので、フッ素塗料も検討したい」

など、特別な機能やこだわりをお持ちの方には、もちろん遮熱塗料やフッ素塗料なども含め、専門家として最適なご提案をさせていただきます。

ラジカル制御型シリコン、ラジカル制御型無機、あるいは特別な機能性塗料。お客様が最終的にどの塗料を選ばれたとしても、私たちのやるべきことは変わりません。それは、塗料の性能を最大限に引き出す、丁寧で正直な仕事をすること。そして、10年後、20年後も「タムラ塗装に頼んで本当に良かった」とお客様に笑顔で言っていただける、確かな実績に基づいたご提案をすることです。

品質が安定した優れた塗料を、腕の良い職人がじっくりと向き合って施工する。私たちの「丁寧な仕事」というプライドを、しっかりと受け止めてくれる。そんな信頼できる塗料だからこそ、自信を持ってお客様におすすめできるのです。

当社の施工実績は下記よりご覧ください。

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色はもちろん「信頼できる業者」での施工が大切!

どんなに良い材料・いい色を使っても、扱う職人の意識が低ければ意味がありません。

当社は100%自社施工を掲げていますが、下請け業者を挟むとどうしてもその業者の教育が行き届いてなく、お客様ひいては近隣の方にも迷惑をかけてしまうこともあります。

初めての工事では心配事がつきものですが、正しい知識と信頼できる業者とのコミュニケーションが、不安を安心に変える鍵です。

株式会社タムラ塗装は、足立区・荒川区で40年以上、お客様に寄り添ってきました。お住まいの色選びについても経験豊富な私たちがしっかりサポートします。お気軽にご相談ください!

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