投稿日:2024.12.23
外壁塗装の基礎知識(役割・ポイント)をプロが解説!
家の外壁は「古くなったら塗り直す(塗装)すべき!」とよく聞くけれども、
- そもそもなぜ塗り直しが必要なのか…?
- 放置するとどうなってしまうのか…?
- どれくらいのタイミングで塗り直すべきなのか…?
などは分からない方も多くいらっしゃると思います。
そこで本記事では、外壁塗装の基礎知識(なぜ必要なのか・費用はどれくらいなのか?)について、プロの知見をもとに詳しく解説していきますので、ぜひご覧ください!
そもそも外壁塗装の役割・効果って?
外壁塗装は、建物の外側を覆う大切な「コーティング」のようなものです。私たちの肌が日焼けしたり乾燥したりするように、建物の外壁も雨や日差し、風にさらされて徐々に傷んでいきます。
外壁塗装を施すことで、こういった”外的要因”から建物を雨水から守り、紫外線による劣化を防ぐ役割があります。
つまり私たちの身体が日々、皮膚によって外的要因から守られているように、家の内部構造を守ってくれるのが「外壁塗装(塗膜)の役割」というわけです。
“外壁劣化の放置”はなぜNG?
外壁塗装の劣化が進むと、まず家の美観つまり「見た目」が悪くなってしまいます。具体的には外壁の色が徐々に薄くなっていくことで、新築時の美しさを保てなくなってしまうということ。
ただし色合いは徐々に風化していきますから、家主様であっても「十数年経って、ようやく気づき始めた」というケースが多くあります。
色合いであれば「気にしなければOK」ではあるのですが…、外壁塗装の劣化放置で一番キケンなのが“塗膜の機能を失ってしまうこと”です。
上でも解説した通り、外壁塗装は人間でいう肌の役割をしているわけですから、塗膜が薄くなる・剥がれることで、壁に雨水が染み込みやすくなったり、それによって家の木材が腐ったり、カビが生える原因になってしまいます。
また、壁の中に水が入ると、家の断熱性能が下がってしまい、夏は暑く冬は寒い家になってしまうのです。
つまり、見栄えの良し悪しはあくまで“劣化しているかの判断基準”であり、古くなった外壁を再塗装すべき一番の理由は、本来外壁がもつ「建物の保護機能」を回復させるためにすべき作業というわけです。
外壁塗装を放置することで起こってしまう問題については、下記記事でも詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください!
外壁塗装が不要と考える方へ
外壁塗装をしないと起きる問題 外壁塗装は、家を美しく保つだけでなく、建物そのものを守るためにとても重要です。 しかし、外壁塗装の劣化を放っておくと、家にどのような影響があるのでしょうか?ここでは、外壁塗装を放置することで起こるリスクについて詳しく解説します。 1. 外壁のひび割れや剥がれが進行する 外壁塗装が古くなると、紫外線や風雨の影響で塗料が劣化し、ひび割れや剥がれが発生します。 これを放っておくと、外壁材そのものが直接ダメージを受けるようになり、次のような問題が起こります。 ・水分が浸入しやすくなる:外壁にひび割れができると、雨水が浸透しやすくなり、内部の木材が腐食したり、断熱材が湿気を含んで性能が低下する恐れがあります。 ・塗膜の剥がれが拡大する:塗装が剥がれ始めると、剥がれた部分が風でさらに広がり、外壁全体の防御力が低下します。 2. カビや苔が発生しやすくなる 外壁に塗装の劣化が見られると、表面に水分が残りやすくなり、カビや苔が発生しやすくなります。カビや苔が外壁に生えると、見た目が悪くなるだけでなく、次のような問題を引き起こします。 ・健康被害:カビの胞子が室内に入り込むと、アレルギーや喘息などの健康被害を引き起こす可能性があります。 ・外壁のさらなる劣化:カビや苔が外壁材を侵食し、外壁の強度をさらに低下させることがあります。 3. 美観と資産価値の低下 外壁のひび割れや塗装の剥がれ、カビや苔の発生は、家の外観を損ない、古びた印象を与えます。このような外観の劣化は、家の資産価値を大きく下げる原因となります。特に、将来的に家を売却する予定がある場合、外壁の状態が悪いと買い手にマイナスの印象を与え、希望価格での売却が難しくなるでしょう。 4. 補修費用が高額になる 外壁塗装を放置すると、最終的には通常の塗り替えでは済まないような大規模な補修が必要になることがあります。 外壁材の交換が必要になる場合:外壁材が水分を含んで腐食したり、劣化が進むと、外壁全体の交換が必要になることがあります。これには通常の塗装工事よりも多くの費用がかかります。 内部構造の補修が必要になる場合:水分が建物内部にまで浸透すると、断熱材や柱などの内部構造の補修が必要になることがあり、さらなる費用が発生します。 5. 家全体の耐久性が低下する 外壁は、建物全体を外的なダメージから守る「バリア」の役割を果たしています。このバリア機能が低下すると、建物全体が雨風や紫外線の影響を受けやすくなり、家の寿命が短くなります。特に、地震などの自然災害時に、構造が脆弱になっていると被害が大きくなるリスクも高まります。 早めの塗装メンテナンスが大切! 外壁塗装を放っておくと、上記のような問題が次々と発生し、大きな修繕費用や健康リスクにつながる可能性があります。これを防ぐためには、次のような早めの対策が重要です。 ・定期的な点検 外壁の状態を定期的にチェックし、ひび割れや塗膜の剥がれ、カビや苔の発生がないか確認しましょう。専門業者による点検を数年に一度行うことで、劣化の兆候を早期に発見できます。 ・早めの塗り替え 塗装の寿命はおおよそ10年程度が目安とされていますが、地域の気候条件や外壁材の種類によっても異なります。色あせやチョーキング(手で触れると粉が付く現象)が見られたら、早めに塗り替えを検討しましょう。 ・信頼できる業者に依頼する 外壁塗装の品質は業者の技術力にも大きく依存します。信頼できる塗装業者に依頼することで、長持ちする塗装を施し、将来的な問題を防ぐことができます。 ・まとめ 外壁塗装を放っておくと、建物の劣化や健康リスク、補修費用の増大など、多くの問題が発生します。これらのリスクを避けるためには、定期的な点検とメンテナンスを行い、早めの塗り替えを実施することが大切です。家を長持ちさせ、快適な住まいを維持するために、外壁塗装の管理を怠らないようにしましょう。
「塗り替え時期」はどう判断すればいいの?
放置NGとはいえ「今、劣化が進んでいる状況か?」というのは素人目ではどうしても判断が難しいもの。
ここからは、外壁塗り替えの検討時期について、
- 「実際の被害」から判断する方法
- 「築年数(塗装後からの経過年数)」から判断する方法
上記2つの観点から詳しく解説していきます!
方法1:実際の“被害”から判断する!
外壁塗装の塗り替えが必要なサインは、日常的な目視で確認できます。
まず塗膜が剥がれ落ちたり、ひび割れが発生している箇所があれば要注意。
また外壁に触れた時に手に白い粉が付く状態(チョーキング現象)も塗装の劣化を示しています。また、雨染みのような黒ずみや、コケ・カビの発生も要チェックポイントです。
さらに、外壁の色が日光により褪せて、本来の色と比べて明らかに色あせている場合も塗り替えのタイミングです。
具体的な判断基準は以下の通り。
具体的な判断基準
- 新築時と比べて外壁の色合い・色褪せが目立つ
- 壁を触ると「白い粉」がつく
- 外壁にひび割れが見られる
- 継ぎ目(コーキング)部分が劣化している
方法2:“築年数”から判断する!(10年以上で点検を推奨)
壁塗装の塗り替えは立地条件(日当たり・雨風の影響)にもよりますが、築10年前後が一般的な目安となります。
また既に塗装された方であれば、シリコン系は15年程度、アクリル系は10年程度持つとされていますので、塗装時の塗料の耐用年数(メーカー推奨の寿命)を過ぎた辺りで、もう一度点検いただくことを推奨しています。
外壁塗装の費用相場は?
外壁塗装の費用は、一般的な戸建て住宅(延床面積120〜150平方メートル)の場合、100〜150万円程度が目安です。この金額には足場の設置費用、下地処理、塗装作業、仕上げなどの基本的な工事費用が含まれます。
ただし、建物の大きさや形状、使用する塗料の種類、傷みの程度によって費用は変わります。例えば、高級シリコン塗料を使用する場合は30万円程度追加され、逆に水性アクリル塗料なら20万円程度安くなることもあります。
ただし上記はあくまでも“相場”ですので、実際に塗り替えを検討されている方は、必ず3社以上から相見積もりをとって、費用の妥当性を確認するようにしましょう!
下記記事では、「見積もりのチェック項目・業者の選び方」について詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください!
外壁屋根塗装は相見積もりがカギ!最適な業者を見つける方法
1. 相見積もりとは? 相見積もりとは、複数の業者から同じ仕事の見積もりを取り、価格やサービス内容を比較することです。 外壁や屋根塗装は高額な工事になるため、相見積もりをすることで、適正な価格や信頼できる業者を見つけやすくなります。 2. 相見積もりのメリット コストの比較: 一つの業者だけでなく、複数の業者の価格を比較することで、コストの適正さを確認できます。「A社の方が安いけど、B社はサービス内容が充実している」などの判断が可能です。 サービス内容の違い: 価格だけでなく、使用する塗料の品質や施工後の保証、アフターサービスなども業者ごとに違います。見積もりでこれらの違いを確認できます。 信頼性の向上: 同じ条件で複数の業者に依頼することで、業者ごとの対応や提案内容を比べることができ、信頼できる業者を選ぶ手助けになります。 3. 相見積もりを取る際のポイント 条件を統一する: 各業者に依頼する際は、同じ条件で見積もりを依頼することが重要です。 例えば、「塗料の種類」「施工面積」「下地処理の有無」などの詳細条件を統一しないと、正確な比較ができません。 業者の信頼性を確認: 価格だけでなく、業者の信頼性も重要です。口コミや評判、施工事例を確認し、信頼できる業者かどうかを見極めることが必要です。 安すぎる見積もりに注意: 極端に安い見積もりは注意が必要です。安さを売りにしている業者は、使用する塗料の質が悪かったり、アフターサービスが不十分だったりする可能性があります。 4. 具体的な比較方法 価格比較の基準: 総額ではなく、塗料の種類や施工の手間、保証期間などの各項目を細かく比較することが大切です。 例えば、「シリコン塗料での施工価格」「保証期間」「下地処理費用」など、各項目をリスト化して比較します。 塗料の品質と耐久性: 各業者が提案する塗料の品質や耐久性も重要な比較ポイントです。長持ちする塗料を使っているかどうか、保証期間がどれくらいあるかなどを確認しましょう。 保証やアフターサービスの充実度: 外壁や屋根塗装には、施工後に不具合が発生することもあります。保証内容やアフターサービスがしっかりしている業者を選ぶことが大事です。 5. 相見積もりをスムーズに進めるコツ 計画的に進める: 相見積もりには時間がかかることがあるため、工事を急いでいる場合は余裕を持って依頼しましょう。 信頼できる業者に依頼する: できるだけ地域で評判の良い業者や、過去の施工事例が豊富な業者に見積もりを依頼しましょう。ホームページや口コミサイトで事前に業者をチェックすることが大切です。 6. まとめ 外壁や屋根塗装は長期的な投資ですので、相見積もりをすることで、最も信頼できる業者を見つけ、納得のいく工事を依頼できるでしょう。
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タムラ塗装にお任せください!
本記事でも紹介したように、外壁塗装の剥がれ・劣化の放置というのは、美観の問題だけではなく、ご家庭を守る「外壁の強化」という意味でも、当社でも10〜15年を目安に塗り替えの検討を推奨しています。
タムラ塗装は東京都(足立区・荒川区)を中心に、先代から受け継いだ“地域密着”をモットーとした、安心・信頼の外壁塗装を行っています。
塗装前の地域へのご挨拶はもちろん、100%自社施工だからこそできる「自社施工物件のツアー」も行っておりますので、ご自宅の外壁に不安な点があれば、ぜひお気軽にご相談ください!