屋根塗装とは?後悔しないための全知識|時期・費用から業者選びまで

「うちの屋根、そろそろ塗り替えの時期かな?」 「訪問業者に『このままだと危ないですよ』といわれたけど、本当だろうか……」

大切なお住まいのことだからこそ、屋根塗装を考え始めると、さまざまな不安や疑問が頭をよぎりますよね。

ご安心ください。 屋根塗装の基本的な知識から、ご自宅の状態に合わせた最適なメンテナンス方法まで、その全体像を正しく理解すれば、不安の大部分は解消できます。

この記事では、10年に一度のメンテナンスで後悔しないために、あなたが知るべき屋根塗装の基本を網羅的に解説します。

この記事でわかること

  • そもそも屋根塗装って何をするの?なぜ必要なの?
  • 塗り替えを考えるべき「時期」と「劣化のサイン」
  • 塗料の種類や費用、塗装以外の選択肢とは?
  • 信頼できる優良業者を見抜くための3つの視点

足立区で40年以上、地域のお客様の住まいを守りつづけてきた塗装専門店の私たちが、現場のリアルな情報をもとに、分かりやすくお伝えします。

この記事を書いた人
田村 正人(たむら まさと)

タムラ塗装 代表取締役社長 / 職人歴10年 / 一級塗装技能士保有
高校を卒業と共に外壁塗装業界へ。先代(親方)のようにいつも「お客さまに喜んでもらえる会社をつくる」をモットーに、お客様はもちろん、一緒に働く仲間や家族に対して思いやりを持って過ごせる会社を目指す。

目次

そもそも屋根塗装とは?住まいを守るための重要なメンテナンス

新築またはリフォームされたばかりの家屋の、ダークグレーの瓦屋根と雨樋システムがクローズアップで写っており、隣接する家屋や住宅地の景色が背景に見える。

まず、大前提として「屋根塗装」が単なる色塗りではなく、お住まい全体の寿命に関わる非常に重要なメンテナンスであることを理解しておきましょう。 屋根は、私たちが思う以上に過酷な環境に、毎日さらされています。

屋根塗装には、主に3つの大切な役割があります。

1. 美観の維持:住まいの第一印象を美しく保つ

屋根は、住まいの外観を大きく左右する重要なパーツです。 長年、紫外線や雨風にさらされることで色あせや汚れが目立ってくると、建物全体が古びた印象になってしまいます。

定期的に屋根を塗り替えることで、新築時のような美しい外観を取り戻し、住まいの資産価値を維持することにも繋がります。

2. 屋根材の保護:紫外線や雨風から建物を守る

塗装の最も重要な役割が、塗料の膜(塗膜)で屋根材そのものを保護することです。 屋根は、紫外線、酸性雨、熱など、建物の中で最も厳しい環境にあります。

塗膜が屋根材の表面に保護層を形成し、これらの厳しい自然環境から屋根材を守ることで、劣化や破損を防ぎます。 もし塗装がなければ、屋根材は直接ダメージを受け、耐用年数が大幅に縮んでしまうでしょう。

3. 防水性の確保:雨漏りを防ぎ、建物の寿命を延ばす

塗膜は、屋根材の表面をコーティングし、雨水の浸入を防ぐ防水の役割も担っています。 塗膜が劣化してひび割れなどを起こすと、そこから雨水が建物内部に浸入し、雨漏りの原因となります。

雨漏りは、単に室内に水が垂れるだけでなく、柱や梁といった建物の構造部分を腐食させ、住まいの耐久性を著しく低下させる危険性があります。

屋根塗装は、雨漏りを未然に防ぎ、お住まいの寿命を守るための重要な防水工事なのです。

日本の厳しい気候から家を守るためには、この塗膜による保護が欠かせません。

もし塗装をせずに放置してしまうと、塗膜が劣化して防水性が失われ、雨漏りにつながるだけでなく、最悪の場合、屋根の下地や建物の構造部分まで腐食させてしまう危険性があります。

そうなると、塗装だけでは済まなくなり、高額な修理費用が必要になってしまうのです。

屋根塗装のプロの視点

「塗装=見た目をきれいにすること」と思われがちですが、私たちプロは「塗装=建物を水から守る防水工事」と考えています。

特に屋根は、雨漏りを引き起こすと建物の寿命を大きく縮めてしまうため、最重要箇所です。

美観はもちろん大切ですが、それ以上に「防水」という機能面にこそ、屋根塗装の本当の価値があります。

屋根塗装はいつやるべき?検討時期の目安と劣化のサイン

古く風化したオレンジ色の瓦屋根が、緑色の苔や地衣類で覆われている様子。歴史を感じさせる屋根材や建築物のイメージ。

「うちの屋根は、そろそろ塗り替えが必要なのだろうか?」 これは、多くの方が抱く当然の疑問です。 ここでは、ご自身で判断するための一つのステップとして、屋根に現れる劣化のサインと、塗り替え時期の目安について解説します。

ご自身で確認できる、塗り替え検討のサイン

ご自宅の屋根に以下のような症状が見られたら、専門家による診断を検討するサインです。

  • 色あせ・変色
  • コケ・カビ・藻の発生
  • 塗膜の膨れ・剥がれ
  • ひび割れ(クラック)
  • 金属部分のサビ

なぜこれらが危険信号なのか、理由とともに解説します。

色あせ・変色

屋根の色が新築時や前回の塗装時と比べて薄くなったり、まだらになったりしている状態です。 これは、塗膜が長年の紫外線によって分解され、塗料の色を構成する顔料が劣化したことで起こります。 色あせは、塗膜が持つ屋根材の保護機能が低下し始めた初期のサインであり、防水性も徐々に失われつつあることを示しています。

コケ・カビ・藻の発生

屋根の表面が緑や黒っぽく汚れている場合、コケやカビ、藻が発生している可能性があります。 塗膜には本来、防カビ・防藻性能がありますが、経年劣化でその効果が失われると、屋根の表面に水分が滞留しやすくなり、これらが発生します。 コケやカビは根を張って塗膜をさらに傷つけ、屋根材自体の劣化を早める原因となります。

塗膜の膨れ・剥がれ

塗装が水ぶくれのように膨れていたり、パリパリと剥がれていたりする状態です。 これは、塗膜と屋根材との密着性が失われ、その隙間に水分や空気が入り込むことで発生します。 塗膜が剥がれてしまうと、屋根材が直接紫外線や雨風にさらされるため、保護機能は完全に失われた状態です。劣化が一気に進行する危険なサインと言えます。

ひび割れ(クラック)

スレート屋根などに、線状の割れが見られる状態です。 塗膜の劣化によって保護されなくなった屋根材が、日々の温度変化による伸縮に耐えきれずに発生します。 小さなひび割れでも、毛細管現象で雨水を吸い上げてしまい、雨漏りの直接的な原因となります。放置すると、ひび割れはどんどん大きくなるため早期の対処が必要です。

金属部分のサビ

棟板金(屋根の頂上部にある金属板)などに、赤茶色のサビが発生している状態です。 金属を保護していた塗膜が劣化し、酸素と水分が直接金属に触れることでサビが発生します。 サビを放置すると金属が腐食して穴が開き、そこから雨水が浸入して雨漏りの原因となるため、注意が必要です。

【時期の目安】症状がなくても10年経過していたら要注意

目に見える劣化症状がなくても、前回の塗装から一定の年数が経過している場合は、メンテナンスを検討する時期です。

一般的に、新築からであれば約10年、前回の塗り替えからであれば、そのときに使用した塗料の耐用年数が目安となります。

たとえば、現在主流のシリコン塗料であれば、耐用年数は8年〜15年ほどです。 前回の塗装から10年近く経っている場合は、一度専門家による診断を受けることをおすすめします。

足立区・荒川区で40年、施工実績4,000件以上!外壁塗装と屋根塗装ならタムラ塗装にお気軽にご相談ください。
対応エリア

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【要注意】塗装ができない屋根材とその理由

ほとんどの屋根材は塗装によるメンテナンスが可能ですが、一部、塗装が推奨されない屋根材が存在します。

その主な理由は、1990年代後半から2000年代初頭にかけて製造された、アスベストを含まない初期の屋根材(ノンアスベスト材)に、素材自体の耐久性に問題を抱えた製品が多いためです。

塗装はあくまで屋根材の表面を保護するもの。素材内部から劣化が進むこれらの屋根材は、塗装をしてもすぐに剥がれてしまうため、塗装によるメンテナンスは不可能です。

以下が、特に注意が必要とされる代表的な屋根材です。

パミール(ニチハ製)

1996年~2008年に製造された屋根材です。最大の特徴は、屋根材の表面がミルフィーユのようにめくれて剥がれてしまう「層間剥離」という劣化症状です。この上に塗装をしても、剥がれた基材と一緒に塗膜ごと剥がれ落ちてしまうため、塗装によるメンテナンスは不可能です。

コロニアルNEO(クボタ製、現ケイミュー)

2001年~2008年頃に製造された屋根材です。アスベストの代わりに繊維質を混ぜていますが、強度不足から、非常に割れやすく、小さな衝撃でひび割れ(クラック)や欠けが多数発生する特徴があります。高圧洗浄の圧力でさえ破損するリスクがあり、塗装をしても素材自体の脆さは改善されないため、塗装は推奨されません。

セキスイかわらU(積水化学工業製)

1990年以前のアスベスト含有品と、それ以降のノンアスベスト品で問題が異なりますが、いずれも塗装には注意が必要です。特にノンアスベスト移行後の製品は、塗膜が膨れたり、剥がれたりする不具合が多く報告されており、塗装しても長持ちしないケースが多く見られます。

ご自宅の屋根がこれらの屋根材に該当する場合、塗装ではなく、新しい屋根材を上から重ねる「カバー工法」や、屋根材をすべて交換する「葺き替え」が適切なメンテナンス方法となります。

屋根塗装のプロの視点

お客様自身で屋根に登って状態を確認するのは、絶対にやめてください。非常に危険です。

遠くから見て「なんとなく色が変わったかな?」と感じるレベルでも、専門家がドローンなどで近くから見ると、かなり劣化が進んでいるケースがほとんどです。

また、「塗装できない屋根材」の知識がないまま、契約を取りたいがために塗装を勧めてくる業者も残念ながら存在します。

屋根材の種類を正確に診断し、正直に「この屋根は塗装できません」と伝えてくれる業者こそ、信頼できるパートナーです。

屋根塗装で使う塗料の種類は?塗装以外の方法も解説

白い塗料が入った缶の上に、赤い柄の刷毛が置かれている様子を真上から撮影。塗装作業やDIY、リフォームの道具を表すイメージ。

屋根のメンテナンス方法は、塗装だけではありません。 塗料にもさまざまな種類がありますし、屋根の状態によっては塗装以外の工事が最適な場合もあります。

ここでは、どのような選択肢があるのか、その概要をご紹介します。

主な屋根用塗料4種類の特徴と選び方の基本

屋根用塗料は、価格と耐久性のバランスで選ぶのが基本です。 現在、戸建て住宅でよく使われる主な塗料には、以下のような種類があります。

塗料の種類 耐用年数の目安(屋根) 特徴
ウレタン 5~7年 価格は安いが、耐久性はやや劣る。
シリコン 6~8年 価格と耐久性のバランスが良く、現在の主流。
フッ素 8~10年 高耐久だが、価格も高め。
無機 20年以上 極めて高い耐久性を持つが、非常に高価。

タムラ塗装の見解では、屋根は外壁よりも過酷な環境にあるため、塗料の耐用年数はカタログ値よりも短くなる傾向にあります。

近年では、シリコン塗料の価格帯でありながらフッ素塗料に迫る性能を持つ「ラジカル制御型塗料」も人気です。

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塗装だけじゃない!屋根の状態に応じた2つの修理方法

屋根の劣化が激しく、塗装では対応できないことがあります。その場合の主な選択肢は以下の2つです。

カバー工法(重ね葺き)

今ある屋根材の上に、新しい防水シートと屋根材を重ねて設置する工法です。既存の屋根を撤去しないため、廃材の処分費用を抑えられ、工期も比較的短いのがメリットです。ただし、屋根材を支える下地となっている板(野地板)まで劣化が進行している場合は適用できません。

葺き替え

今ある屋根材をすべて撤去し、下地から新しく作り直す工法です。費用は最も高くなりますが、下地の状態を直接確認し、必要であれば補修できるため、雨漏りなどの問題を根本的に解決できます。建物の安全性を長期にわたって確保したい場合に最適な方法です。

どの方法が最適かは、屋根材の種類や劣化の進行度によって異なります。

屋根塗装のプロの視点

屋根は外壁よりも紫外線や雨風の影響を3倍近く受けるといわれるほど、過酷な環境です。そのため、私たちは外壁に使う塗料よりもワンランク上の耐久性を持つ塗料を屋根に使うことを強く推奨しています。

例えば「外壁はシリコン塗料、屋根はフッ素塗料」というように、場所によって塗料のグレードを変えることで、住まい全体の耐久性をバランス良く高めることができます。

屋根塗装の費用はいくら?リアルな相場と安く抑えるコツ

メンテナンスで特に気になるのが費用です。 屋根塗装の費用は、家の大きさや劣化状況、使用する塗料によって大きく変わりますが、ここでは一般的な相場と、費用を抑えるためのポイントを解説します。

【30坪の場合】屋根塗装の費用相場と詳しい内訳

一般的な30坪程度の戸建て住宅(屋根面積60㎡~80㎡と想定)の場合、屋根塗装のみの費用相場は約28万円〜73万円とされています。

ただし、これはあくまで目安であり、劣化状況や使用する塗料によって変動します。

費用の主な内訳は以下のとおりです。

項目 内容 費用相場(30坪)
足場代 安全な作業のために必須。 約15万~25万円
高圧洗浄 コケや汚れを洗い流す。 約2万~4万円
下地処理・補修 ひび割れ補修など。劣化状況で変動。 約2万~8万円
塗装費用 下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本。 約9万~36万円
(塗料代+作業費)    
諸経費 現場管理費、廃材処理費など。 工事費の5~10%程度

見積書では、これらの項目が「一式」ではなく、単価や数量まで詳しく記載されているかを確認することが大切です。

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【4,000件以上の施工実績】東京都で外壁塗装・屋根修理をお探しなら株式会社タムラ塗装(本社:足立区、荒川区)にお任せ下さい!お客さまのイメージとともにご予算とのバランスを見ながら、最適なプランをご提案。施工事例で参考価格も紹介しています。

【プロの視点】

費用を抑える最大のコツは、将来的なメンテナンス費用まで含めて計画を立てることです。

特に工事費用の大きな割合を占めるのが「足場代」。屋根塗装と外壁塗装を別々に行うと、その都度15万〜25万円ほどの足場代がかかってしまいます。

もし外壁のメンテナンス時期も近いようでしたら、同時に工事を行うことで足場代が1回分で済み、長期的に見て最も経済的な選択となります。

 

これで失敗しない!信頼できる塗装業者の見つけ方とは?

水色のシャツを着た若い男性が、白い背景をバックに、腕を組んで顎に手を当て、難しい顔で考え込んでいる。外壁塗装における1液塗料と2液塗料の違いや、価格、耐久性などのメリット・デメリットを比較検討し、どちらを選ぶべきか悩んでいる施主を表現。後悔しない塗料選びの疑問や不安を象徴する、共感性の高いイメージ。

どんなに良い塗料を選んでも、最終的に工事を行う業者の質が低ければ、本来の効果は得られません。 ここでは、信頼できる業者を見つけるための、3つの基本的な視点をご紹介します。

1. 下地の状態を正しく診断してくれるか

屋根塗装で最も重要なのは、塗装を始める前の屋根の状態をいかに正確に把握するかです。 信頼できる業者は、まず屋根の状態を詳細に調査し、「そもそも塗装で解決できる状態か」「補修が必要ならどこをどう直すべきか」を専門家の視点での確に判断します。

安易に塗装だけを勧めるのではなく、場合によってはカバー工法や葺き替えといった塗装以外の選択肢も正直に提案してくれる業者こそ、本当にお客様のことを考えている証拠です。

2. 下地処理を丁寧に行うか

塗装の耐久性は、塗装前の下地処理で決まると言っても過言ではありません。 高圧洗浄で汚れを落とし、古い塗膜やサビを取り除く「ケレン作業」など、地味で目に見えなくなる部分こそ、塗装の密着性を高め、数年後の仕上がりを大きく左右します。

見積書に下地処理の内容がきちんと明記され、その工程を丁寧に実行してくれる業者を選びましょう。

3. 詳細な見積書を提出するか

「工事一式 〇〇円」といった大雑把な見積書を出す業者は要注意です。 信頼できる業者は必ず、「どのメーカーの、どの塗料を、何缶使って、何回塗るのか」といった詳細な内訳を記載した見積書を提出します。

使用する塗料名や数量、単価が明確であれば、それが適正価格なのかを判断しやすくなりますし、手抜き工事の防止にも繋がります。

もちろん、地元での施工実績や、施工後の保証・アフターフォローの有無も重要な判断基準になります。

【プロの視点】

塗装の品質は、言葉だけではなかなか伝わりません。特に、数年後の美観と耐久性を左右する「下地処理」のような見えない工程にこそ、業者の仕事への姿勢が現れます。

私たちは、どのような想いで、どのような作業を行っているのかを正直にお伝えするため、日々の現場の様子を施工事例として当サイトで詳しく公開しています。

ぜひご覧いただき、私たちの仕事ぶりをご確認ください。

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お問い合わせから工事完了まで!屋根塗装の全工程を解説

実際に塗装を依頼した場合、どのような流れで進むのでしょうか。 タムラ塗装の例をもとに、一般的な工事の全工程をご紹介します。

お客様に説明をするタムラ塗装の社員

  • お問い合わせ・現場調査
  • お見積もり・ご提案
  • ご契約
  • 近隣へのご挨拶
  • 足場の設置・飛散防止ネットの養生
  • 高圧洗浄・下地処理
  • 塗装(下塗り・中塗り・上塗り)
  • 完了検査
  • 足場の解体・お引き渡し

以下で、各工程の詳しい内容を見ていきましょう。

1. お問い合わせ・現場調査

まずはお電話やLINEでご相談ください。専門の診断士がドローンなども活用し、屋根の状態を正確に調査します。目視では分かりにくい劣化箇所まで詳細に確認し、本当に必要な工事だけを見極めることで、最適なメンテナンス方法をご提案します。

2. お見積もり・ご提案

調査結果をもとに、お客様のご要望に合わせた最適なプランを複数ご提案します。「なぜこの工事が必要か」「どの塗料でどう変わるか」などを具体的にご説明し、ご納得いただける見積書を作成します。カラーシミュレーションで仕上がりも確認できます。

3. ご契約

プラン内容やお見積もりにご納得いただけましたら、ご契約です。工事内容、金額、保証などを書面で明確にすることで、「言った・言わない」といった後のトラブルを防ぎます。工事日程もこの段階で調整し、円滑な進行を計画します。

4. 近隣へのご挨拶

着工前に、弊社スタッフが近隣のお宅へご挨拶に伺います。工事中の騒音や車両の出入りなどでご迷惑をおかけするため、事前に工事期間や内容をご説明し、ご理解とご協力をいただくことで、ご近所トラブルを未然に防ぎます。

5. 足場の設置・飛散防止ネットの養生

安全で質の高い作業のために足場を組み立て、建物全体をメッシュシートで覆います。安定した足場は作業の精度を高め、塗装品質の向上に直結します。シートは、高圧洗浄の水しぶきや塗料がご近所に飛び散るのを防ぐために不可欠です。

6. 高圧洗浄・下地処理

高圧洗浄機で屋根の汚れを徹底的に除去し、ひび割れ補修などを行います。塗装の耐久性は下地処理で9割決まるといわれるほど重要です。下地をきれいに整えることで、塗料が屋根材にしっかり密着し、数年後の剥がれを防ぎます。

7. 塗装(下塗り・中塗り・上塗り)

計3回の重ね塗りを基本とします。下塗りは接着剤、中塗りは厚み確保、上塗りは美観と保護、と各工程に重要な役割があります。この3回塗りを丁寧に行うことで、塗料の性能を最大限に引き出し、長持ちする強い塗膜を作ります。

8. 完了検査

塗装完了後、弊社の担当者が隅々まで仕上がりをチェックします。塗り残しやムラがないか、契約通りに工事が行われたかをプロの目で厳しく確認します。お客様にも立ち会いいただき、ご納得いただいた上でお引き渡しに進みます。

9. 足場の解体・お引き渡し

最終確認が完了したら、足場を解体し、周辺を清掃します。足場がなくなってから、建物の全体像をご確認いただき、工事完了報告書や保証書をお渡しして、すべての工程が完了となります。

工事期間は、天候にもよりますが、屋根塗装のみであれば10日前後が目安です。

各工程の詳しい作業内容や、ご近所への挨拶のポイントはこちら。

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それは「縁切り(えんきり)」または「タスペーサーの設置」です。スレート屋根は一枚一枚が重なっており、その隙間は雨水の排水経路として機能しています。

しかし、塗装をすると塗料がこの隙間を塞いでしまい、水の逃げ道を失った雨水が屋根材の裏側に入り込んでしまうのです。これが毛細管現象を誘発し、雨漏りや下地の腐食といった深刻なトラブルにつながります。

私たちは、この事態を防ぐために「タスペーサー」という専用の部材を屋根材一枚一枚に挿入し、水の通り道を確実に確保します。

こうした一見地味な作業こそが、お住まいを10年、20年と長く守るために最も重要だと考えています。

まとめ:後悔しない屋根塗装は、信頼できる業者選びから

この記事では、屋根塗装の基本的な知識から、費用や業者選びのポイントまで網羅的に解説してきました。

屋根塗装は、10年に一度の重要なメンテナンスです。 だからこそ、目先の費用だけでなく、長期的な視点でご自宅の状態を維持してくれる、信頼できる施工業者を見つけることが何よりも重要になります。 塗装の品質は、業者の診断力と技術力に大きく左右されるからです。

  • 屋根の劣化サインを見つけたら、まずは専門家に相談
  • 塗装以外の選択肢(カバー工法・葺き替え)も視野に入れる
  • 外壁塗装も近いなら、同時工事で足場代を節約
  • 見積もりの内訳や、業者の姿勢をしっかり見極める

「うちの屋根はどんな状態だろう?」「信頼できる業者に一度見てほしい」 もしそう感じたら、ぜひ私たちタムラ塗装にご相談ください。 タムラ塗装は、足立区で40年以上、4,000件以上の施工実績を誇る塗装専門店です。 私たちは、お客様の不安に寄り添い、ドローンを使った的確な診断と、正直で丁寧な説明を何よりも大切にしています。

まずは無料診断で、ご自宅の屋根の本当の状態を知ることから始めてみませんか? 無理な営業は一切いたしませんので、安心してお問い合わせください。

この記事を書いた人
田村 正人(たむら まさと)

タムラ塗装 代表取締役社長 / 職人歴10年 / 一級塗装技能士保有
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